常識を覆す価格と精度、簡単で安く早く正確な波浪予測システム。

Wave Hunter Systemとは

Wave Hunter Systemとは、当社が複数のモデルを連携させて開発した波浪推算システムです。当システムの高精度な波浪予測データを安価に提供することで、幅広い層にご利用いただき、海浜・海難事故や波浪災害の防止に役立てたい。このような想いでWave Hunter Systemを研究・開発しております。

波浪予測に求められること

数日間先までの波浪予測に求められることは、実際の波浪を初期値とした予測であること、予測間隔が短いこと、予測値の信頼度を保つため更新回数が多いことです。さらに言えば、実際に防災、研究、レジャーなどに幅広く利用されることが望ましいです。

従来の波浪予測システムとの違い

従来の波浪予測システムは、気象庁による波浪予測データを日本全国52か所しかない波浪計による観測値で修正するものです。このため気象庁の波浪予測に依存し、更新回数は1日2回、予測間隔は3時間となっています。さらに、限られた地点の観測値をもとにした修正であるため、波浪計が設置されていない地点の予測は、信頼度が高いとは言えません。

当社が開発したWave Hunter Systemは、複数の気象モデル、波浪予測モデル、および気象データを有機的に連携させることで、1時間間隔の予測と1日4回の更新を実現しています。さらに、ハインドキャストデータ(波浪実況解析値)を予測の初期値に使用しているため、日本近海のあらゆる地点で信頼度の高い波浪予測を実現しています。

簡単・安い・早い・正確が特徴

簡単:お客様は自らサーバやシステムを管理・運用する必要がありません。そのため、システムを運用するための設備やノウハウは一切不要です。また、予測データを画像化しやすい書式に変換しており、従来の画像化にともなう問題を解消しています。

安い:オープンソースソフトを使用、高価なスーパーコンピュータを使用しない、予測データの修正に波浪計による観測値は使用しない、これらの理由から低価格でお客様に提供させていただくことができます。お客様のサーバ環境で運用される場合も、低コストで運用が可能です。

早い:従来の波浪予測システムよりも予測にかかるリードタイムが短く、1日4回更新できることは“早い”特徴のひとつです。さらに、弊社のノウハウを提供させていただくことで、お客様専用の波浪予測システムの構築を速やかに行えることも大きな特徴のひとつです。予測データを早く画像化できることもまた、弊社が重要視する特徴です。

正確:京都大学防災研究所と共同研究を行い、複数の検証からその有用性を証明しています。 詳細は下の論文をご参照ください。

 援用波浪推算システムに関連する論文

ダウンロード 間瀬 肇・木村雄一郎・Tracey H. Tom・小川和幸(2005):GFS-WRFSWAN援用波浪推算システムの構築と検証,海岸工学論文集,第52 巻,pp.181-185.
ダウンロード 間瀬 肇・勝井伸悟・安田誠宏・Tracey H. Tom・小川和幸 GFS-WRF-SWAN システムによる3シーズンの波浪予測とシステムの検証,海岸工学論文集,第54 巻, pp.109-114.
ダウンロード 間瀬 肇・安田 誠宏・Tracey H. Tom 富山湾沿岸に災害をもたらした2008年2月冬季風浪の予測と追算シミュレーション,海岸工学論文集,第55 巻, in publication.
ダウンロード Tracey H. Tom・間瀬 肇・勝井 伸悟・安田 誠宏・小川 和幸(2006):ハリケーン・カトリーナによる高波の解析,海岸工学論文集,第53 巻,pp.421-425.
ダウンロード Tom, T.H., Ogawa, K. and Mase, H.: Wave forecasting system for seas surrounding Japan, Proc. 5th Int. Symp. WAVES 2005, ASCE, Paper Numer 141, CD-ROM, 2005.